城野隆「風狂の空」

サブタイトルは、平賀源内が愛した天才絵師。

エレキテルで知られる本草学者、平賀源内が絵の才能を

見込んだ小田野直武。


杉田玄白の「解体新書」は知っていても、その附図を

直武が描いたことを知る人は少ないでしょう。

私もそのひとりでした。


まだ日本画に陰影や遠近の手法がない時代に

蘭画を参考にそれを習得していこうとした人たちや

失敗も多いながらも発明家・実業家としての側面もある

平賀源内をストーリーと共に興味深く読んだ一冊。


大きな功績もあげながらも、あまり表に出ることなく

政の動きに巻き込まれて日の目を見なかった人物も

少なくないのだろうなと思う。


そんな人たちを、作家さんが作品にしてくれると

フィクションであってもうれしい。

手づくりせっけん utakata sabon

中富良野のちょっと山の中。 自然に恵まれた日々の暮らしや、 手づくりせっけんutakata sabonのことなど。 製作記録はhttps://www.instagram.com/utakatasabon にて。

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