辻まこと「山からの絵本」

昨日今日、吹雪。

こんな日に似合う

辻まことさんの画文集。


変わりやすい山の天候の中、当時のスキー板で

山を滑って辿り着く山あいの村。

吹雪という自然の猛威さえも含めた

山のすべてを愛した人なんだろうと思う。


飄々とドライな語りにもかかわらず

それを彼の絵が柔らく包む。


山梨の湖畔に友人たちと作った小屋のことや

行った先の村人との交流、逸話のようなお話

もあるけれど、わたしは山スキーの描写に魅かれる。


たぶん、「死」もちらつかせるほど脅威にもなる

自然を当たり前のように受け入れ楽しめる彼が

羨ましいんだと思う。

わたしは上っ面だなとおもって。


この本は、キラキラに晴れた日よりも

びゅーびゅーごうごうと吹きすさぶ日の夜に

薪ストーブの前でページをめくるのが似合う本。

手づくりせっけん utakata sabon

中富良野のちょっと山の中。 自然に恵まれた日々の暮らしや、 手づくりせっけんutakata sabonのことなど。 製作記録はhttps://www.instagram.com/utakatasabon にて。

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